平成25年度滋賀県女性医師交流会の共催

実施日: 
2013.12.7

 平成25年12月7日、滋賀県女性医師ネットワーク会議主催、滋賀県医師会、滋賀県病院協会、滋賀医科大学との共催で、滋賀県女性医師交流会に参加しました。
 はじめに、滋賀県女性医師ネットワーク会議 大澤涼子会長より、医療現場において男女ともに働きやすい環境作りを目指していきたい、と開会の挨拶があり、その後「より良い医療のために、より良い人生のために」をテーマに国際医療福祉大学副学長 桃井眞里子先生がご講演されました。まず、今後の人口構成のデータを用い、国力の維持と発展においては社会における女性の活用が必要であるとお話しされました。世界の中の日本の現状として、社会における性差の程度や女性研究者の活用、家庭での男女家事分担の割合等の国際比較されたデータは、これからの日本において、優秀な女性や外国人の育成・活用や、評価システムを仕事の中身で適正に行う必要があることの裏付けとなり、また、戦略的育児・家事支援も必要で、地域で考えていくことも大切であるとお話しされました。続いて、医療分野についてクローズアップされ、一人あたりの医療費・医師数等の国際比較を示され、日本の数値は低いにも関わらず、一人あたりの受診件数は多く、日本の医師は他国に比べて負担がかかることが分かりました。このような現状の中、医療において男女共同参画を推進する利点は、何よりも人材確保ができることと、異なった脳を持っている男女が一緒に働くことで、その能力を医療に活かせることであり、推進する方法は、意識改革をしつつ、問題解決への方策をまずは実施していくことが大切ではないかとお話しされました。その後、女性のキャリア形成・育成で重要なことについてもお話しがありました。そこでは、育成する側は、女性医師へ自分の強みを知らせ、創らせることが大切であり、女性医師自身は、自分が貢献すべき人材であると自覚し続けることが大切であるとアドバイスされました。最後に、共に働き共に育てる社会の創生により、新たな社会の在り方への挑戦を訴えかけられ、講演を締めくくられました。
 講演の後は、近江八幡市総合医療センター外科部長奥川郁先生により「女性医師の就業とキャリア形成に関するアンケート結果」が報告されました。このアンケートは、現在就業中の医師がより働きやすいために、また、未就労、休業、離職中の医師が医療界に復帰するために具体的な施策として何が必要であるかを考え、滋賀県や国に提言するための資料とするためのものです。内容は、配偶者・パートナーの有無、子どもの有無、1週間あたりの勤務時間の割合や役職の有無について常勤と非常勤の区分に分けた比較や、常勤職を中断したことがある常勤の医師が中断後に復帰できた要因や、こんなサポートがあれば良かったなどの生の声を伺うものでした。
 座談会での取組事例発表では、6名の先生方からお話しを伺いました。最初の発表者である滋賀医科大学医師臨床教育センター特任助教 金﨑雅美先生は、滋賀医科大学の初期研修医の現状についてお話しされ、甲南病院理事長 古倉みのり先生は、滋賀県医師会の取り組みについて、高島市民病院小児科科長 有田泉先生は県内病院の「病児保育」についてお話しされました。続く発表では、「我が家の取り組み 僕の考え」というテーマで、滋賀医科大学附属病院消化器外科助教 園田寛道先生、公立甲賀病院外科医長 山元俊行先生、大津市民病院神経内科部長 廣田伸之先生がそれぞれの体験をお話しされました。その後の意見交換では、ストレスの対処法や女性が男性と全く同様に勤務することの危険性について等、会場から質問がなされ、盛況のうちに閉会しました。


会場

桃井先生による講演

座談会:取組事例発表

座談会:意見交換

座談会:意見交換

座談会:意見交換
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