ご挨拶

男女共同参画推進室 室長 尾松万里子

 本学の男女共同参画活動は、2011年に男女共同参画推進室を設置したことを機に開始されました。種々の取り組みを実施していますが、育児支援については、学内保育所「あゆっこ」、病児保育室、金曜日の夜間保育、搾乳室、ベビーシッター補助制度の窓口業務などを行っています。

 本学独自の取り組みをご紹介します。育児・介護・看護により十分な研究時間を確保できない「男女研究者」に、本学の学部学生を研究支援員として雇用して配置する「研究者のための支援員配置」を行っており、この制度のための「三方よし人材バンク」を設立して支援員候補の学部学生を登録しています。近江商人が大切にしてきた「売り手よし、買い手よし、世間よし」の三方よしの理念に倣い、本制度は「研究者よし、学生よし、社会よし」を目標としています。また、「滋賀医科大学女性研究者賞」制度により、女性研究者の優秀な研究活動を表彰しています。

 2016年度からは女性医師支援を目的として、種々の理由で離職した女性医師の医療現場への復帰を支援するため、「スキルズアッププログラム」を開始しました。このプログラムは、離職した女性医師を附属病院の診療登録医として、週6時間以内という他に例のない短時間勤務で雇用(原則として2年間)するもので、女性医師がさまざまなライフイベントに直面した場合でもキャリアを完全に中断することなく、将来の現場復帰につなげることを可能にしています。

 これらの取り組みが評価され、滋賀県からの推薦を受けて、2017年度「内閣府・女性のチャレンジ賞特別部門賞」を受賞しました。さらに女性医師の復帰支援を充実させるため、2020年度からは、スキルズアッププログラムに参加する前に、最大3つの診療科をローテーションして復帰研修を受ける診療科を決めることができる「プレプログラム」制度、2021年度からは、職場への本格復帰に備えて2年目には勤務時間を週12時間まで延長できる制度を整えました。昨年度までにこのプログラムを終了した6名の女性医師全員が県内の医療機関で勤務を開始し、現在は3名がプログラムに参加しています。2018年度に行った本学の教職員を対象とした第3回男女共同参画推進の活動に係るアンケート調査では、保育所や短時間勤務、支援制度等はほぼ充足されており、それぞれの部署における勤務体制や周囲の理解についての関心が高いことが明らかになりました。

 現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため個人の働き方にも大きな影響が出ています。本年度は、第2期男女共同参画推進基本計画(マスタープラン)の最終年度に相当し、これまでの活動の成果を検証するとともに、時勢に対応したサポートを通して社会に貢献していきたいと考えています。皆様のご理解ご協力に感謝申し上げます。

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